大友 克洋
 私が大友克洋と聞いて思いつくことといえば、「AKIRA」とかの監督さん、マンガ家さん、という程度で、しかもAKIRAもマンガも見たことがないという、大友ファンからしたらきっととんでもない状態です。「AKIRAから・・・」なんていう文句で宣伝をしてた「MEMORIES」とそのあとの「スプリガン」は劇場で見たんですが。たったそれだけの接触しかないですが、その才能を見せつけられたというか感じられましたから、すごい人なんですねぇ。(本当に月並みですいません。大友さんの世界をチラッと覗いた程度で評論なんておこがましいですから。)
 このイラストは、見ての通り大友さんのイラストではよくある少年(?)の絵です。きっとサササーッと簡単に描いちゃうんだろうなぁ。でも、しっかりしてるんですよね。私には絶対かけないタイプの絵ですよ。横を向いている感じが「AI」の予告編のハーレイ君みたいですけど、目や口が描いてないんでどこを見ているのかわからない。でも、きっとみんなには想像できないどこかを見てるんでしょうね、大友さん自身と同じで。そして、その時見ていたものが作品となって、みんなに見せてくれるんでしょうね、きっと。(2001.5.2)