<F1>

・F1リアタイヤ

 見ての通り、タイヤです。現在F1で使用されている溝入りタイヤではなく、スリックタイヤです。F1といえば、やっぱりツルツルの太いタイヤってイメージがあったけど、まさにその通りなモノです。真っ平らなんですが、よく見ると表面が溶けたようになっててザラザラしているんですよ。横の部分はなめらかになってますので、その変化からレースの過酷さがうかがえます。たかがタイヤと思っても、実はハイテク技術がつまってて、強力なマシンのバワーを伝えたり、制御したりするわけなんで、そう考えると改めてすごいなぁと思いました。タイヤ一つでも、さすが「最高峰」と思える逸品です。
 ちなみに、このタイヤは95年にザウバーのハインツ・ハラルド・フレンツェンが使用したものだそうです。保証書等は付いてないんですが、タイヤの側面に「30」と95シーズンのフレンツェンのカーナンバーが記されているところからわかるようです。95年シーズンのフレンツェンは、なかなか走らないマシンでありながらイタリアGPで初表彰台を獲得、17戦中8戦入賞してシリーズランキング9位とトップ10入りを果たし、トップドライバーとしての地位を確立した飛躍の年でした。その後GP3勝を挙げ、「シューマッハーより速い」といわれたその実力を常に見せてくれています。