<F1>
ティレル 018 サイドポット
ジャン・アレジといえば、F1を知らないおばさんたちにも知られた、日本
一有名なF1ドライバーだと思います。私がジャン・アレジを知ったのは、初め
てまともにF1を見た92年のモナコGPです。そのときの私のF1の知識は、
フェラーリとセナとモナコGPだけで、マクラーレンを「赤と白の車」というほ
どでした。その初めてのモナコGPでフェラーリの27番であるアレジを見て、
アレジに対する話を聞いて、すごいドライバーなんだろうなと思いました。何て
ったって「セナの後継者」「ワールドチャンピオン候補」と聞けば、そう思うで
しょう。アレジが周りからそう呼ばれるようになったのは、90年のアメリカG
Pからでした。F1参戦9戦目のアレジは、予選で一時トップになる走りを見せ
、決勝レースでもスタート直後4番手からトップに立ち、72周のうち半分の3
4周トップを走り続けました。そしてセナに追いつかれ、いったん抜かれました
が、すぐセナを抜き返すというものすごいバトルを展開しました。次の周でセナ
に抜かれましたが、その時ももう一度抜き返そうとしていたのは鳥肌が立ちまし
た。そのままこのレースを2位で終え、このときから「未来のチャンピオン」と
呼ばれるようになったのです。 このティレル018のサイドポットはその時の
レースで実際使われたマシンの一部です。(上の写真の赤丸の部分。ちなみに後
ろはセナです。) ちゃんとアレジの直筆のサインとアメリカGP決勝日(90年3月11日) の日付が入っています。写真ではよく見えませんが、細かい傷や汚れもちゃんと ついています。これを見ると、あのレースのすごさを改めて感じられました。 ちなみにこれは東京のお店で16万8千円で購入しました。本当はアレジ使 用のフェラーリのステアリングが欲しくて貯めていたんですが、売れてしまった ということで「くそー」という勢いで買ってしまいました。次こそはステアリン グを手に入れたいと思っています。 |